
刑事裁判のニュースなどでよく耳にする「禁錮(きんこ)」と「懲役(ちょうえき)」ですが、具体的にどう違うのでしょうか? どちらも刑務所に入る刑罰ですが、その意味や適用範囲には明確な違いがあります。
この記事では、「禁錮」と「懲役」の違いを分かりやすく解説し、表形式で比較していきます!📖
目次
1. 「禁錮」と「懲役」の基本的な違い
「禁錮」と「懲役」は、どちらも刑務所で服役する刑罰ですが、 労務作業の義務があるかどうか が大きな違いです。
🔹 禁錮(きんこ)とは?
- 刑務所に収容されるが、労務作業は義務ではない 刑罰。
- 受刑者は基本的に 作業をしなくてもよい(ただし希望すれば作業できる)。
- 政治犯や業務上過失致死傷など、比較的軽い罪に適用 されることが多い。
🔹 懲役(ちょうえき)とは?
- 刑務所に収容され、労務作業が義務 となる刑罰。
- 受刑者は 工場作業や清掃作業などを行う必要がある。
- 窃盗や傷害、殺人などの重大犯罪に適用 されることが多い。
2. 「禁錮」と「懲役」の比較表
項目 | 禁錮(きんこ) | 懲役(ちょうえき) |
---|---|---|
刑務所での作業義務 | なし(希望すれば可能) | あり(必須) |
主な対象犯罪 | 過失犯(業務上過失致死傷など)、政治犯 | 窃盗、傷害、殺人などの故意犯 |
刑の重さ | 比較的軽い | 比較的重い |
目的 | 社会的制裁・拘束 | 社会的制裁+労働による更生 |
3. 「禁錮刑」は今後なくなる? 2025年に法改正!📢
実は、「禁錮」という刑罰は 2025年6月までに廃止 され、「懲役」と統合されて 「拘禁刑(こうきんけい)」 に変わります!
🔸 新しい「拘禁刑」とは?
- 「懲役」と「禁錮」を統合した新たな刑罰。
- 労務作業の義務はあるが、内容はより柔軟に(職業訓練や学習も含まれる)。
- 社会復帰をより意識した制度に変更。
4. まとめ
🔹 「禁錮」と「懲役」の違い
- 禁錮:刑務所に入るが作業義務なし(希望すれば作業可)
- 懲役:刑務所に入り、作業義務あり
🔹 2025年に法改正!
- 「禁錮」は廃止され、「懲役」と統合されて「拘禁刑」へ
これからは「禁錮」という言葉が使われなくなり、「拘禁刑」が主流になります。ニュースなどで見かけたときは、ぜひ今回の内容を思い出してくださいね!📚