確定申告は毎年2月中旬から3月中旬にかけて行われますが、期日直前になって焦らないためには事前準備が欠かせません。今回は、確定申告がスムーズに進むように、申告前に準備すべきことを詳しく解説します。
目次
1. 必要書類を揃える
確定申告で必要となる書類を事前に確認し、揃えておきましょう。以下は一般的な必要書類のリストです：
個人事業主やフリーランスの場合：
- 収入に関する書類
- 売上帳や請求書、領収書
- 給与所得がある場合は源泉徴収票
- 経費に関する書類
- 領収書やレシート（交通費、通信費、接待交際費など）
- クレジットカード明細
- 控除に関する書類
- 医療費控除の明細書
- 生命保険料控除証明書
- 社会保険料控除証明書
- 寄付金控除（ふるさと納税など）の証明書
- 銀行の通帳や口座情報
- 振込明細や通帳の写し（収入・経費確認のため）
サラリーマンや年金受給者の場合：
- 源泉徴収票
- 医療費控除や寄付金控除の証明書
2. 会計ソフトや帳簿を確認する
確定申告では、年間の収入と経費をまとめる必要があります。
- 会計ソフトを使用している場合：
必要なデータが正確に入力されているか確認し、年度ごとの帳簿を出力しておきましょう。 - 手書き帳簿の場合：
売上帳、仕訳帳、経費帳が整っているか再確認してください。
ポイント：
青色申告をしている方は「青色申告決算書」の作成が必要です。日々の記帳が不十分だと手間が増えるため、早めの整理が重要です。
3. 控除の対象を確認する
控除を活用することで節税が可能です。以下の控除を忘れずに確認しましょう：
- 基礎控除：全員対象（2020年以降は最大48万円）
- 扶養控除：扶養家族がいる場合
- 医療費控除：年間10万円以上の医療費を支払った場合（セルフメディケーション税制も選択可能）
- 住宅ローン控除：住宅ローンを利用している場合
- ふるさと納税（寄付金控除）：限度額内での寄付金が控除対象
準備するもの：控除対象に関する証明書類を事前に揃えておきましょう。
4. マイナンバーカードや提出用IDを確認
確定申告では、マイナンバーの提出が必要です。
- マイナンバーカードをお持ちの場合はICカードリーダーまたはスマートフォンでe-Taxを利用できます。
- マイナンバー通知カードをお持ちの方は、別途身分証明書が必要です。
5. 提出方法を選ぶ
確定申告の提出方法には、以下の3つがあります：
- e-Tax（電子申告）
- 自宅からオンラインで申告可能。
- 会計ソフトを利用すればスムーズに申請できます。
- 税務署へ持参
- 税務署で申告書を提出。混雑を避けるため早めに訪問しましょう。
- 郵送
- 提出期限内に消印がつくように送付すればOKです。
事前にどの方法を利用するか決めておき、必要な準備を整えておきましょう。
6. 収入と経費の確認・最終調整
- 年間の収入総額と経費が正確に計算されているか確認します。
- 税額の概算を試算することで、納付すべき税額がどれくらいになるかを把握できます。
7. 相談窓口を活用
確定申告について疑問がある場合は、早めに専門家や税務署に相談することが大切です。
- 税理士に依頼：複雑な申告が必要な場合は税理士のサポートを受けるのがおすすめ。
- 税務署の相談窓口：確定申告期間中は混雑するため、事前に電話で予約を取ると良いでしょう。
まとめ
確定申告は、事前準備の質がスムーズな申告の鍵を握ります。必要書類の整理、帳簿の確認、控除の見直し、提出方法の選定を事前に済ませておくことで、慌てることなく申告を終えることができます。今年の申告も計画的に進め、無駄な時間やストレスを減らしましょう！
