「犬を飼いたい!」と思ったとき、ワクワクする気持ちはとてもよく分かります。しかし、犬は生き物であり、一緒に暮らすには責任が伴います。
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、事前にしっかり考えておくべき5つのポイントを解説します。
目次
1. お金:犬を飼うための費用はどれくらい?
犬を飼うには、思った以上にお金がかかります。初期費用だけでなく、毎月かかる費用や万が一の医療費も考慮する必要があります。
初期費用(目安:10万~30万円)
- 犬の購入費用(ブリーダー・ペットショップ・保護犬などで異なる)
- ワクチン接種・健康診断費用(1〜3万円)
- 犬用ケージ・ベッド・食器・リードなどの生活用品(2〜5万円)
- ドッグフード・おやつ(最初の1か月分で5,000円〜1万円)
毎月の費用(目安:1万~3万円)
- ドッグフード・おやつ代(5,000円~1万円)
- ペットシーツやトイレ用品(2,000円~5,000円)
- トリミング代(長毛種の場合)(5,000円~1万円/回)
- ワクチン・ノミ・ダニ予防薬などの医療費(年間1万~3万円)
突発的な費用
- 病気やケガの治療費(数万円~数十万円かかることも)
- ペット保険加入(毎月2,000円~5,000円)も検討を
お金の問題で愛犬を手放すことがないよう、長期的な計画を立てておきましょう。
2. 部屋:犬と快適に暮らせる環境を整える
犬を迎える前に、住環境が適しているか確認しましょう。
賃貸の場合、ペット可物件か確認
ペット不可の物件では犬を飼えません。ペット可でも「小型犬のみOK」など制限があることが多いので、事前に確認を。
犬にとって安全な環境づくり
- 柵やゲートを設置(階段や危険な場所への侵入を防ぐ)
- コード類を隠す(噛んで感電する危険を防ぐ)
- 床を滑りにくくする(フローリングは滑りやすく、関節を痛める原因に)
犬の大きさに合ったスペースがあるか
大型犬を飼う場合は、十分なスペースが必要です。マンションやアパートでは、小型犬や中型犬のほうが飼いやすいでしょう。
3. 散歩:毎日の運動時間を確保できるか
犬の種類によって、必要な運動量が異なります。
犬種別の散歩時間目安
- 小型犬(チワワ・トイプードルなど):1日30分~1時間
- 中型犬(柴犬・コーギーなど):1日1~2時間
- 大型犬(ゴールデンレトリバー・ハスキーなど):1日2時間以上
散歩が必要な理由
- ストレス発散(運動不足だと問題行動が増える)
- 筋力維持・健康維持(適度な運動が長生きの秘訣)
- 社会化のため(他の犬や人に慣れさせる)
仕事が忙しくて散歩に行けない日が多い場合は、ドッグシッターやペットホテルの利用も考えましょう。
4. お別れ:犬の寿命と最後まで世話をする覚悟
犬の寿命は約10~15年(小型犬は長め、大型犬は短め)。
子犬を迎えるときは、15年後の自分の生活を考えてみてください。
- 結婚・出産・転勤・介護などの変化に対応できるか?
- 高齢になった犬の介護ができるか?(老犬は介護が必要になることも)
また、最期の時をどう迎えるかも重要です。
- ペット葬儀・火葬の費用(1万~5万円)
- 自宅で看取るか、動物病院で安楽死を選択するか
「最期まで責任を持てるか?」を真剣に考えた上で、犬を迎える決断をしましょう。
5. 旅行:犬を預ける手段を考えておく
旅行好きの人は、犬を飼うと自由に出かけられなくなることを覚えておきましょう。
犬と一緒に旅行する場合
- ペット可の宿泊施設を探す必要あり
- 移動手段を考える(車・電車・飛行機)
- 犬のストレスに配慮する(環境の変化が苦手な犬もいる)
犬を預ける場合の選択肢
- ペットホテル(1泊3,000円~1万円)
- ペットシッター(1回2,000円~5,000円)
- 家族や友人に預ける
頻繁に旅行に行く人は、犬を預ける環境を事前に整えておくことが大切です。
まとめ:犬を飼う前にしっかり準備しよう!
犬を飼うことは、楽しいことばかりではなく、大変なことも多いです。しかし、事前にしっかり準備をすれば、愛犬との生活は素晴らしいものになります。
✔ 犬の飼育には費用がかかる(毎月1~3万円+医療費)
✔ 住環境を整える(ペット可物件・犬に優しい室内)
✔ 毎日散歩が必要(犬種によって運動量が異なる)
✔ 10年以上の長い付き合い(高齢期の介護も視野に)
✔ 旅行時の預け先を考えておく
これらをしっかり考えたうえで、「一生の家族」として犬を迎えてくださいね。
犬との生活は、かけがえのない喜びをもたらしてくれます。しっかり準備をして、素敵なドッグライフを送りましょう!